慢性疼痛の原因は多岐にわたりますが、代表的な3つの原因は以下の通りです。
(1)痛みを伴う疾病(侵害受容性)疼痛:
関節リウマチ、糖尿病、がんなどの疾患が引き起こす痛みです。特定の組織や臓器に損傷が生じ、その痛みが慢性的に続きます。
(2)神経の痛み(神経障害性)による疼痛:
帯状疱疹や交通事故による神経損傷などが原因で発生する痛みです。神経が損傷され、異常な信号が送られることによって生じます。
(3)心理的な影響(心因性)による疼痛:
ストレスや不安、うつ病などが原因で引き起こされる痛みです。脳の痛みを抑制する神経機構が心理的な要因により乱れ、痛みが持続します。
幹細胞は体内で異なる種類の細胞に分化する能力を持ち、治療対象の組織や器官の再生を促進することが期待されます。この再生能力により、損傷を受けた組織の修復や痛みの軽減に寄与する可能性があります。また、幹細胞は抗炎症作用を持っており、炎症が慢性疼痛の原因である場合に、痛みの軽減に寄与する可能性があります。これにより、炎症を抑制し周囲の組織を保護する効果が期待されます。
幹細胞は免疫系にも影響を与え、過剰な免疫応答を調整する可能性があります。これにより、自己免疫性の慢性疾患に起因する疼痛に対する影響が期待されます。治療は通常、患者自身から採取した幹細胞を使用するため、外科手術などの侵襲が少なく、リカバリーが比較的早いとされています。患者自身からの採取により、個々の患者に適した治療法が提供される可能性があります。
まず患者様のご希望をしっかりとヒアリング。その上で、医師から再生医療の目的や治療内容、安全性などをご説明させていただきます。また、患者様の状態も診断いたします。
患者様に同意をしていただいてから、採血・検査を行います。採血ではウィルスなどに感染していないかなどの感染症の有無など様々な検査を行います。
ご希望の部位を皮下脂肪から少量の脂肪組織を採取します。小さな切開から、脂肪を採取するため採取するため、傷あとはほとんど目立ちません。
採取した脂肪はすぐに当院が提供している厚生労働省の許可を受けた細胞培養加工施設に送付し、 培養を開始します。細胞の培養・加工は徹底した陽圧管理の元、クリーンルームで行われます。
患者様の体調をチェックした後、培養された幹細胞は静脈点滴や局所注射などによって患者に投与します。静脈点滴のお時間は約1時間です。 初回の培養期間は6週間です。その内訳は4週間の培養と2週間の安全性チェックです。初回以降は、培養期間は4週間です。
培養した幹細胞を投与してからは定期的に検診を行い、 状態の変化を確認します。 その結果を踏まえ、今後の方針のアドバイスをサポート致します。
180万円(税込)
幹細胞約1億個から
1億8000万個の培養
本療法において安全性および可能性のある合併症、副作用について
幹細胞再生治療が慢性疼痛の管理において有望なアプローチである一方で、治療には副作用や合併症のリスクが存在します。以下は、一般的な副作用や合併症に関する一般的な情報ですが、具体的な状況によってはこれらのリスクが異なる可能性があります。
感染リスク: 幹細胞の採取や注入部位からの感染が発生する可能性があります。十分な衛生条件と適切な処置が必要です。
腫れや痛み: 幹細胞の注入に伴って、注入部位での腫れや痛みが生じることがあります。これは通常一時的なもので、治療の過程で改善することが期待されます。
治療の際には、医師との詳細な相談が必要であり、患者の健康状態や治療の対象に応じてリスクと利益を検討することが不可欠です。