【院長 川嶋千朗インタビュー】ホルモン療法やペプチド療法との組み合わせで広がる、再生医療の可能性
院長
川嶋 千朗
東京医科大学卒。2002年に医療法人社団紘朗会を開業。厚生労働省から認められた医療機関*1として再生医療を提供しており、国内外の多くの患者の治療に携わっている。国内だけでなくアメリカ皮膚科学会やレーザー学会、抗加齢学会などの海外の学会にも積極的に参加し、最新の治療技術を取り入れている。アメリカ抗加齢学会よりペプチド認定医として認められており、従来の医療の在り方にとらわれない総合的な診療方針で、ホルモン療法やペプチド療法などと組み合わせた新しい再生医療を用いて、様々な疾患の治療にあたっている。
日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会・日本美容外科学会・日本抗加齢学会、会員。
Dr.OBAGI認定医・アメリカ抗加齢医学会ペプチド認定医・ガルデルマ社ヒアルロン酸注入認定指導医・サーマクール認定医、・ダブロ認定医ほか、さまざまな認定を受ける。
*1 出典:https://saiseiiryo.mhlw.go.jp/published_plan/index/2
再生医療は、これまでは治療が困難だった難病も治療できる可能性があるとして、近年注目を集めています。
しかし、再生医療がどのようなかたちで治療に用いられているのか、ご存じない方もいらっしゃるでしょう。
実は再生医療には、ほかの治療法を併用することで、より効果的に症状を改善できる可能性があるのです。
今回は、常に医療の最先端に立ちつづけてきた川嶋千朗院長に、再生医療の利点や、ほかの治療法と組み合わせることのメリットなどをお伺いしました。
「再生医療で治療を受ける前に、その実態を詳しく把握しておきたい」という方はぜひご覧ください。
従来の治療法とは異なる再生医療独自の強みに惹かれたのが始まり
再生医療に取り組み始めた理由をお聞かせください
対処が難しい疾患も、再生医療なら治療できる可能性があるからです。
これまで用いられてきた治療法も、適切な場面で活用すれば依然として効果を発揮します。
たとえば、コラーゲンの再生などは、レーザー治療でも実施することが可能です。
他方、最近では、完治が望めない、あるいはそもそも治療が困難な難病が増えてきており、そういった症状に対応する治療法を求められてきました。
そんな状況を打破できる可能性を秘めているのが、当院でも施術を行っている幹細胞を用いた“再生医療”です。
幹細胞を用いる再生医療は、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会で、その治療の妥当性・安全性・医師体制・細胞加工管理体制が厳しく審査されます。
上記が適切と認められれば厚生労働省に治療計画を提出することができ、はじめて再生医療の治療を行うことが許可されます。
この治療は、患者さんから脂肪組織由来の幹細胞を抽出・培養し、静脈注射により体内に戻すことで、体の組織や器官の再生・修復を目指す治療法です。
症状の一時的な抑制ではなく、問題のある箇所の再生が期待できるため、治療が困難な疾患も、治療できる可能性があります。
具体的な治療の対象となる症状としては、心不全、パーキンソン病、肝機能障害、糖尿病、脳梗塞、変形性関節症などが挙げられます。これらの症状に対する治療効果に感銘を受けて、再生医療に取り組み始めました。
私が再生医療に取り組み始めたのには、もう一つの理由があります。
それは、多くの国が直面しているであろう、高齢化社会の問題です。
高齢化社会が進めば、体の機能に問題を抱え始める方が自然と多くなり、治療を望む方もますます増えていくはずです。
そうなれば、再生医療の重要性はより一層増していくでしょう。
「今のうちから再生医療による治療を実施していれば、将来的に多くの患者さまを救うことができる」
こう考えるようになったのをきっかけに、再生医療の道を歩み始め、今に至るわけです。
患者さまには、再生医療について正しく理解してもらったうえで効果を実感していただきたい
再生医療について正しく理解してもらえるように、きちんとご説明することですね。
当院に来院される患者さまのなかには、再生医療、あるいはその治療に用いる幹細胞に対して、とても高い期待を抱かれている方がいらっしゃいます。
「幹細胞はどんな疾患にも効く」と思われている方が少なくないのです。
たしかに、再生医療は、本来修復することが叶わなかった組織をも再生できる可能性のある、素晴らしい治療法です。
しかしながら、ありとあらゆる疾患を100%治療できるわけではありません。
また、再生医療は疾患の根本的な治療を目的とするため、従来の対処療法のように、痛みが引くなどの効果が即座に出ない場合もあります。
こうした実態をお伝えしないまま治療を行うのは、当院を信じて来院してくださった患者さまを裏切る行為にほかなりません。
ですので、再生医療の実際の効果や治療内容、安全性などについては、治療前のカウンセリングにて必ずご説明させていただいている次第です。
どのような瞬間に医師としてのやりがいを感じられますか?
再生医療の効果を実感された患者さまから、感謝のお言葉をいただけたときですね。
私は治療を行ううえで「患者さまが効果を実感できているか」という点を、もっとも重視しています。
「患者さまに満足してもらうためにも、より効果的に治療していきたい」
この想いがあったからこそ、幹細胞治療を用いた再生医療にホルモン療法やペプチド療法を組み合わせることに至ったのです。
この“患者さまファースト”の考えは、当院の治療方針の土台となりました。
患者さまに、可能な限り良い治療結果をもたらすことができるように、当院で実施する治療法にはエビデンスが取れたものだけを厳選しています。
また、施術後も担当医が引き続きフォローさせていただきますので、気になる点が出てきた場合も、すぐにご相談していただけます。
患者さまのことを第一に考えた施術で、効果を実感してもらうことが、私の医師としてのやりがいです。
再生医療の弱点をカバーするのに最適だったのが、ホルモン療法やペプチド療法だった
先ほど少し触れたように、再生医療にホルモン療法やペプチド療法を組み合わせることで、治療効果の補助が期待できます。
再生医療には、高い治療効果が見込めるという強みがありますが、実は“実感できるほどの効果が表れるまでに何度も治療を行う必要がある”という弱点も存在します。
治療が1回で終わらないため、治療期間が長くなるだけでなく、費用もかさんでしまうのです。
保険診療に該当しない再生医療は治療費が高額になるため、治療回数が増えれば増えるほど、患者さまに負担がかかってしまいます。
「どうすれば再生医療の治療回数を減らせるのか」
この問題を解決したのが、ホルモン療法やペプチド療法との併用でした。
ホルモン療法やペプチド療法には、ホルモンの乱れを治し、体力的・精神的な不調を改善する効果が期待できます。
この、体の状態を整えるはたらきに、再生医療を補助する効果が見込めたため、あわせて利用しようと思い至ったのです。
より多くの患者さまに再生医療の効果を実感していただくのが、今後の目標
医療法人社団紘朗会 再生医療部門における、再生医療の今後の展望についてお聞かせください
再生医療が持つ可能性を最大限に活かし、幅広い治療分野に積極的に取り組むことで、患者さまの健康と生活の質の向上に貢献していきたいと考えています。
より多くの患者さまに笑顔になってもらうためにも、これからも再生医療の研究に尽力していく所存です。
来院を検討されている患者さまや、そのご家族へのメッセージをお願いします
当院は、患者さま一人ひとりのお悩みに合わせた治療を提案することを信条としております。
状況に応じて、再生医療のみならず、ホルモン療法やペプチド療法も駆使し、患者さまにとって最善の効果が出るように尽力いたします。
①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。
②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。
③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650
④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。税込み165万円程度(診断により変動する可能性があります)。
詳細はご相談ください。
⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。
⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。
⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。
⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。