動脈硬化の治療法について | 症状や原因も併せて解説

公開日 2025.07.04 更新日 2025.07.17

血管は体全体へ栄養と酸素を運ぶ「生命線」といえる存在です。しかし、動脈硬化が進行すると血管が硬く狭くなり、さまざまな深刻な病気を引き起こすリスクが高まります。とりわけ心筋梗塞や脳梗塞といった命にかかわる病態への発展が危惧されており、早期の発見と対策が重要です。
これまでは生活習慣の見直しや薬物療法、カテーテル治療などが中心でしたが、既に硬化してしまった血管を根本から再生するのは難しいと考えられてきました。近年、再生医療として「幹細胞治療」が注目されており、血管や組織を再生・修復することで動脈硬化を根本的に改善できる可能性が示唆されています。本記事では、動脈硬化の症状や原因、従来の治療法を整理しながら、幹細胞治療がどのように血管を修復するかについて解説します。

動脈硬化とは

動脈硬化とは、動脈の内壁にコレステロールや中性脂肪などの脂質が蓄積し、血管が弾力を失って狭くなる状態を指します。血管内に形成されたプラークと呼ばれる脂質の塊が大きくなったり、破裂して血栓ができやすくなったりすることで血流が妨げられ、さまざまな合併症を招くリスクが高まります。
代表的な合併症には、冠動脈が狭窄して生じる狭心症や心筋梗塞、脳の動脈が詰まる脳梗塞などがあり、高血圧や糖尿病、脂質異常症をはじめとする生活習慣病と深く関係しています。初期段階では症状がほとんどないため、静かに進行する点が大きな特徴です。*1

*1 参考:朝日生命ネット保険

動脈硬化の症状

動脈硬化そのものは自覚症状を伴わずに進むケースが多く、病状がかなり進行してから深刻な症状が発現します。
主な症状は、合併症として以下のように現れることが特徴です。

  • 狭心症・心筋梗塞:冠動脈が狭窄・閉塞することで胸痛や息切れを引き起こす。発作が進めば急性心筋梗塞に至り、生命を脅かす危険がある。
  • 脳梗塞・脳卒中:脳の動脈が詰まり、突然の片麻痺や言語障害が生じる脳梗塞が代表的。
  • 末梢動脈疾患(PAD):下肢の血管が狭窄し、歩行中に脚の痛み・しびれを伴う間欠性跛行が起こる。
  • 腎機能障害:腎動脈の狭窄により血流が不足して、腎不全や高血圧を合併する場合がある。

こうした症状が一度でも現れた場合は、動脈硬化が相当進行している可能性が高いといえます。*2

*2 参考:NHK

動脈硬化の原因

動脈硬化を進行させる主な要因は、以下のような生活習慣や基礎疾患の蓄積といえます。

  • 高血圧:血管壁にかかる負荷が大きく、内皮を傷つけやすい。
  • 脂質異常症:LDLコレステロールや中性脂肪の増加がプラーク形成を促進。
  • 糖尿病:高血糖状態が血管内皮を障害し、動脈硬化を加速させる。
  • 喫煙:ニコチンや一酸化炭素が血管収縮を起こし、酸化ストレスを高める。
  • 肥満・運動不足:エネルギー過剰摂取と筋力低下で代謝が乱れ、脂質や血糖調節が悪化。
  • ストレス:自律神経やホルモンバランスを乱し、血圧上昇やホルモン分泌異常を引き起こす。

これらの要因が長期にわたり重なることで、血管内に脂質が蓄積し、プラークが形成され動脈硬化が進行します。*3

*3 参考:NHK

動脈硬化に対する根本治療として幹細胞治療が期待できる

動脈硬化の治療法として、幹細胞治療が注目を集め、期待されています。

ここでは、幹細胞治療が持つ可能性と活用するメリットについて解説します。

幹細胞治療とは

動脈硬化治療に関して、注目を集めているのが「幹細胞治療」です。幹細胞には、血管新生や炎症抑制を行う成長因子を分泌する働きがあり、動脈硬化で傷ついた血管壁を修復して根本から改善する可能性があるとされています。

幹細胞治療のメリット

幹細胞治療には、以下のようなメリットが期待されます。

  • 血管新生の促進:幹細胞が分泌する成長因子が新たな血管形成を助け、虚血部位への血流を改善。
  • 炎症抑制:幹細胞の免疫調整作用が血管内の炎症を軽減し、プラークの進行を抑える可能性。
  • 副作用リスクが比較的少ない:自家幹細胞を使用する場合、拒絶反応や重大な副作用が少なく、患者の身体的負担を軽減。
  • 他の治療との併用:薬物療法やカテーテル治療、手術などと組み合わせることで、より効果的な動脈硬化対策が期待できる。

幹細胞治療が効果的な理由

幹細胞は、自己複製能と多分化能を持つだけでなく、成長因子や免疫調整物質を分泌し、組織環境を再生・修復する多面的なアプローチが可能です。動脈硬化では、血管壁が損傷してプラークが形成されやすくなる悪循環が起こりますが、幹細胞により血管内皮が修復されると、炎症やプラーク進行の抑制が期待できます。
さらに、新たな微小血管網(側副血行路)が形成されることで、狭窄部位以外からも血液供給が確保され、虚血改善につながると考えられています。ただし、効果は個人差があり、治療結果にはリスク因子のコントロールや患者の全身状態も大きく影響します。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、以下のプロセスを通じて、動脈硬化に対する幹細胞治療を実践しています。

  1. 初回相談・検査:患者の病歴や血液検査、画像診断(エコー・CT・MRIなど)で動脈硬化の程度と虚血部位を詳しく評価。
  2. 幹細胞の採取・培養:骨髄や脂肪から患者本人の幹細胞を採取し、厳密な管理下で培養。増殖・品質を確認。
  3. 治療計画の策定:病状や合併症に応じて幹細胞の投与方法(点滴・局所注入など)や回数を決定。生活習慣改善や薬物治療との併用も検討。
  4. 幹細胞投与・フォローアップ:幹細胞を患者の体内に戻した後、定期的に検査を行い、血管の狭窄度や副作用の有無を観察。必要に応じて追加投与を実施。

動脈硬化の治療法として期待される幹細胞の可能性

動脈硬化は放置すると心筋梗塞や脳梗塞など深刻な合併症を招くリスクが高い疾患です。幹細胞治療は血管新生や炎症抑制を促す多面的な作用によって、硬化・損傷を受けた血管組織の再生を目指す再生医療の一つとして期待されています。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。
医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用いたします。

*4 出典:厚生労働省

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。
②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。
③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650
④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。
幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)
幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。
⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。
⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。
⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。
⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。
⑩再生医療等提供計画の届出
本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号