狭心症の治療法について | 症状や原因も併せて解説

公開日 2025.07.03 更新日 2025.07.03
狭心症の治療法について | 症状や原因も併せて解説

狭心症は、胸の圧迫感や痛みが繰り返し現れ、心臓への血流不足によって引き起こされる疾患です。運動やストレスなど、心臓の酸素需要が高まった時に症状が発作的に生じやすく、血流障害が進むと心筋梗塞へと移行するリスクがあります。重症例や再発を繰り返すケースでは根本改善が難しい場合もあります。

近年、心臓の組織自体を再生させる「幹細胞治療」が、狭心症に対する新たな選択肢として注目されています。本記事では、狭心症の概要や症状、原因に加え、幹細胞治療がもたらす可能性について紹介し、治療の流れを解説します。

狭心症とは

狭心症は、冠動脈が狭くなることで心筋に十分な酸素と栄養が届かず、胸の痛みや圧迫感が一時的に生じる病気です。冠動脈がさらに詰まって完全閉塞に至ると心筋梗塞を発症するリスクが高まり、生命に関わる重大な事態となりかねません。 狭心症には、負荷のかかった時のみ胸痛が出現する労作性狭心症と、安静時でも胸痛を起こす冠攣縮性狭心症があり、いずれも心筋への虚血(血流不足)が原因です。動脈硬化などで冠動脈が物理的に狭窄する場合や、一時的な血管の痙攣が原因となる場合があります。*1

参考:ニューハート・ワタナベ国際病院

狭心症の症状

狭心症の主な症状は、胸の中央からやや左側にかけての圧迫感や締め付けるような痛みです。以下のような特徴があります。

  • ・胸の圧迫感・痛み:運動時やストレスを受けた時など、心臓の酸素需要が増えた際に胸が苦しくなる。痛みは左腕や背中、顎などに放散することがある。
  • ・発作の持続時間が短い:通常、数分程度で症状がおさまる(狭心症発作)。長時間続く場合は心筋梗塞の可能性が高い。
  • ・冷汗や息切れを伴う:胸痛とともに発汗や動悸、息苦しさを感じるケースも多い。
  • ・安静時発作(冠攣縮性狭心症):就寝中や起床時など、運動負荷がかかっていない状況でも血管が痙攣し、胸痛が起こる場合がある。

軽度の狭心症では一時的に症状が改善することも多いため、症状を見過ごして進行させないよう注意が必要です。*2

*2  仙台厚生病院

狭心症の原因

狭心症は、冠動脈の血流が不十分になることによって起こります。主な原因として以下の2つが挙げられます。

  • ・動脈硬化による冠動脈の狭窄(労作性狭心症):高血圧・脂質異常症・糖尿病・喫煙などのリスク因子が動脈硬化を促進し、冠動脈が狭くなることで血流が制限され、心筋が虚血状態に陥る。
  • ・血管の痙攣(冠攣縮性狭心症):冠動脈自体に動脈硬化がなくても、突然血管が痙攣を起こして血流が途絶え、胸痛が生じる。喫煙やストレスなどが誘因になる場合が多い。

これらが重複して起こるケースもあり、発作頻度や重症度、症状のパターンは個人差が大きいです。*3

*3 近畿大学病院

狭心症に対する根本治療として幹細胞治療が期待できる

狭心症に対する治療法として、現在幹細胞の活用が期待されています。

ここでは、幹細胞とはそもそも何か、なぜ治療法として注目されているのかを解説していきます。

幹細胞治療とは

幹細胞治療は、自己複製能と多分化能をもつ幹細胞を利用し、損傷した組織を再生・修復する再生医療の一つです。狭心症においては、心筋や血管が衰えている場合に幹細胞が血管新生や心筋機能のサポートを行う可能性があるとして、注目されています。

幹細胞治療のメリット

幹細胞治療が狭心症の新たなアプローチとして期待される理由には、以下が挙げられます。

  • ・心筋や血管の再生:壊れた心筋や血管を修復し、新たな血管形成(血管新生)を促すことで血流を改善する。
  • ・炎症抑制・免疫調整:幹細胞がサイトカインを分泌し、過剰な炎症や免疫反応を適切に抑制して組織環境を整える。
  • ・副作用のリスクが比較的少ない:自家幹細胞を使用する場合、拒絶反応の心配が少なく、患者の負担も軽減できる。
  • ・他の治療との併用が可能:薬物療法やカテーテル治療と合わせて行うことで、相乗的に狭心症の症状を緩和し、再発リスクを減らせる可能性がある。

幹細胞治療が効果的な理由

幹細胞には、多面的に炎症を抑制したり、血管や心筋細胞を再生する能力があると考えられています。狭心症では冠動脈の狭窄により心筋への血流が不足し、虚血が続くと心筋機能が低下してしまいます。
幹細胞は、損傷した部位へ誘導されて分化し、成長因子を分泌することで血管新生を誘導し、心筋細胞の活性化をサポートするメカニズムが期待されています。 ただし、患者ごとの病状やリスク因子の管理状況で効果には個人差があり、治療計画は専門医との十分な相談のもとで立案されます。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、以下のプロセスを踏んで幹細胞治療を行い、狭心症の根本改善を目指します。

  1. 初回相談・検査:心エコー、心臓MRI、冠動脈CTなどを用いて心機能や血管の狭窄度合いを評価し、過去の治療歴やリスク因子を含めて幹細胞治療の適応を判断。
  2. 幹細胞の採取・培養:患者本人の骨髄や脂肪から幹細胞を抽出し、徹底した品質管理のもとで培養・増殖。
  3. 治療計画の立案:幹細胞の投与方法(点滴・カテーテルなど)や回数、併用する薬物療法を調整し、個々の患者に合わせたプランを作成。
  4. 幹細胞投与・経過観察:幹細胞を体内に戻した後は、定期的に検査や診察を行い、心機能の改善度や副作用の有無を評価。必要に応じて追加投与を検討。

再生医療として近年注目されている幹細胞

狭心症は心臓への血液供給が不足し、胸痛や圧迫感を引き起こす病気です。放置すると心筋梗塞へと進行する危険性があり、早期から薬物やカテーテル治療などで対策を行う必要があります。しかし、既に損傷や機能低下がみられる場合は、根本的な回復が難しいケースがあるのも事実です。 幹細胞治療は、再生医療の一つとして近年注目されており、血管新生や心筋細胞の再生といった多角的な作用を通じて狭心症の原因にアプローチできる可能性があります。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。
医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用いたします。

*4 出典:厚生労働省

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。

②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。

③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650

④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。

幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)

幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。

⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。

⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。

⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。

⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

⑩再生医療等提供計画の届出

本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。

厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号