脳梗塞の治療法について | 症状や原因も併せて解説

公開日 2025.06.19 更新日 2025.06.30
脳梗塞の治療法

脳梗塞は脳の血管が詰まり、血流が途絶えて脳細胞がダメージを受ける病気です。突然発症し、適切な処置を怠ると後遺症のリスクが高まるため、迅速な対応が非常に重要とされています。
従来の治療には血栓溶解薬や外科的処置が中心でしたが、近年は幹細胞治療を含めた再生医療が脳組織の回復をサポートしうる新たな選択肢として研究・注目を集めています。

本記事では、脳梗塞の基本的な症状や原因、発症メカニズムを説明し、さらに従来の治療法に加えて幹細胞治療という先進的な手法がどのように寄与できるのかを解説します。急な症を防ぐための予防策や、もしもの時の対応策を知るための一助となれば幸いです。

脳梗塞とは

脳梗塞とは、脳の動脈が血栓や塞栓によって閉塞し、その先の脳組織が酸素・栄養供給を失い機能不全に陥る病気です。いわゆる「脳卒中」の一形態で、日本では3大死因の一つとして数えられています。世界的にも大きな医療課題となっており、特に高齢者に多い疾患ですが、生活習慣や遺伝的要因によって若年層でも発症することがあります。

脳梗塞は主に以下のタイプに分類されます。

  • ・アテローム血栓性脳梗塞:動脈硬化により太い脳動脈が狭窄し、血栓ができて詰まるタイプ。高血圧や脂質異常症、糖尿病などとの関連が深い。
  • ・ラクナ梗塞:脳の深部にある細い穿通枝動脈が閉塞して、小さな梗塞巣(ラクナ)が生じるタイプ。高血圧が主な原因で、多発する傾向がある。
  • ・心原性脳塞栓症:心房細動などの心臓疾患によって生じた血栓が脳に飛んで、太い血管を塞ぐタイプ。突然重度の症状が現れやすい。

これらはいずれも早期の発見と治療が予後を大きく左右するため、脳梗塞への理解を深めることが重要です。*1

*1 参考:近畿大学病院

脳梗塞の症状

脳梗塞の症状は発症部位や梗塞の範囲によってさまざまです。代表的な症状には以下が挙げられます。

  • ・片麻痺:右脳が損傷した場合は左半身、左脳が損傷した場合は右半身に麻痺が起きることが多い。手足が動きにくく、感覚が鈍る。
  • ・言語障害:左半球(言語中枢)がダメージを受けると、うまく話せない(失語症)や言葉の理解が難しくなる症状が現れる。
  • ・顔面麻痺や口角下垂:顔の左右のバランスが崩れ、口角が下がったり視覚的に偏りが出ることがある。
  • ・視野障害:片側視野欠損やものが二重に見える複視などの視覚障害を伴うケースもある。
  • ・意識障害・昏睡:重症の場合、意識レベルが低下し昏睡状態に陥ることがある。
  • ・小脳症状:小脳が血流不足になると、ふらつきや運動失調などが起こり、バランスやスムーズな動作が難しくなる。

症状が突然現れる点が脳梗塞の特徴であるため、FAST(Face:顔のゆがみ、Arm:腕の麻痺、Speech:言語障害、Time:時間)をチェックして早期受診が推奨されています。*2

*2 参考:横浜新都市脳神経外科病院

脳梗塞の原因

脳梗塞の主な原因は、脳の血管が血栓や塞栓によって詰まることです。その背景には以下の要因が関わっているとされます。

  • ・動脈硬化:高血圧や脂質異常症、糖尿病などにより血管壁にプラーク(脂質の塊)が形成され、血管が細く硬くなる。最終的に血栓ができやすくなる。
  • ・心臓疾患:心房細動などの不整脈により心臓内に血栓が形成され、それが脳へ飛んで血管を塞ぐ。
  • ・高血圧:長年の高血圧が小さな動脈を損傷し、ラクナ梗塞の原因となる。
  • ・糖尿病:高血糖状態が血管内皮を傷め、動脈硬化を進行させる。
  • ・喫煙・肥満・ストレス:これらの生活習慣は動脈硬化や血栓形成を助長し、脳梗塞リスクを高める。

定期的な健康診断や生活習慣の改善が脳梗塞予防の大きなポイントといえます。*3

*3 参考:大塚製薬

脳梗塞に対する治療として幹細胞治療が期待できる

幹細胞治療とは

幹細胞治療は、再生医療の一手法で、自己複製能と多分化能を持つ幹細胞を用いて損傷した組織を修復・再生することを目的としています。脳梗塞の場合、壊死した脳組織へ幹細胞を導入し、細胞生成や周辺組織の機能改善をサポートすることが理論的な狙いです。 患者本人の骨髄や脂肪から採取した幹細胞(自家細胞)を用いる場合が多く、体への拒絶反応や副作用リスクを抑える利点が期待できます。

幹細胞治療のメリット

幹細胞治療が脳梗塞に対して注目を集める理由は以下の通りです。

  • ・神経細胞の再生を試みる:死滅した脳細胞の代わりとなる新しい神経細胞の生成や血管新生を誘導し、機能回復を目指す。
  • ・慢性期の改善を狙える:一般的に急性期を過ぎると劇的な回復が難しいとされるが、幹細胞の多面的な効果で慢性期でも症状改善の可能性があると考えられている。
  • ・副作用リスクの低減:自家細胞を使用する場合、生体適合性が高く重篤な拒絶反応が起こらない。

幹細胞治療が効果的な理由

幹細胞は特定の細胞へ分化するだけでなく、サイトカインを分泌することで炎症を抑え、血管や神経の再生をサポートします。脳梗塞の後遺症は、神経細胞の死滅と血流障害が複雑に絡み合っているため、多面的な働きを持つ幹細胞がその環境を修復する可能性があるのです。 ただし、あらゆる患者に劇的な効果が表れるわけではなく、個人差や病変の広さ、発症からの時間など多くの要因が関与します。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、以下のプロセスで脳梗塞の幹細胞治療を行っています。

  1. 初回相談・検査:患者の病歴や現在の神経症状、脳画像検査結果などを総合的に評価し、幹細胞治療の適応を判断。
  2. 幹細胞の採取・培養:患者の脂肪から幹細胞を抽出し、増殖・培養を行う。品質や安全性を確認しながら工程を管理。
  3. 投与計画の作成:麻痺の程度や脳の損傷部位などを踏まえ、幹細胞の投与回数や方法を決定。点滴や局所投与など患者の状態に合わせて行う。
  4. 投与・アフターケア:幹細胞投与後は、経過観察やリハビリテーションの導入などを指示し、症状の変化や副作用をチェックする。必要に応じて再投与を検討。

手術と比べて侵襲が少ない場合が多いですが、効果は個々人で異なるため、継続的なモニタリングが重要となります。

幹細胞による脳梗塞治療の可能性

脳梗塞は、脳の血流が途絶えて急激に神経機能が損なわれる重篤な病気であり、迅速な治療が求められます。近年の再生医療である幹細胞治療は、失われた組織の再生や血管の新生などを多角的にサポートする可能性を秘めており、脳梗塞の慢性期においても症状改善に寄与できると期待されています。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、必要な症例には生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用することが可能です。

*4 出典:厚生労働省

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。
②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。
③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650
④費用

本治療は保険適用のない自由診療となります。

幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)

幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。

⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。
⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。
⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。
⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

⑩再生医療等提供計画の届出

本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。

厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号