末梢神経障害の治療法について | 症状や原因も併せて解説

公開日 2025.06.19 更新日 2025.06.30
末梢神経障害治療

しびれや痛み、感覚異常に悩まされる「末梢神経障害」は、さまざまな原因によって引き起こされ、その症状の多様さから長期的な苦痛や生活の質(QOL)低下をもたらす可能性があります。

近年、再生医療の一領域として幹細胞治療が注目を集め、末梢神経に対しても新たな改善策となり得る可能性が示唆されています。本記事では、末梢神経障害の概要から症状・原因、さらに幹細胞治療の仕組みとメリット、実際の治療フローを詳しく解説します。

末梢神経障害とは

末梢神経障害とは、脳や脊髄から枝分かれした神経(末梢神経)に何らかの損傷や機能不全が起きる病態の総称です。しびれ、痛み、感覚の麻痺、運動機能低下などが代表的な症状として現れ、程度によっては日常生活に深刻な支障を来たす場合があります。 末梢神経は大きく感覚神経、運動神経、自律神経に分類され、これらが単独または複数同時に障害を受けることで症状が複雑に絡み合うのが特徴です。なかでも四肢末端(手先や足先)に症状が集中することが多いですが、病変部位や原因によって多彩な臨床像を示すことがあります。*1

*1 参考:東京都立神経病院 

末梢神経障害の症状

末梢神経障害では、障害された神経の種類や分布領域によって以下のような症状が見られます。

  • ■感覚障害

    ・手足のしびれ、ヒリヒリする痛み、灼熱感など。

    ・軽い刺激でも激痛に感じる感覚過敏や、逆に全く感覚がなくなる感覚脱失が起こることもある。

  • ■運動障害

    ・筋力の低下や麻痺が生じ、歩行が困難、物をうまくつかめないなどの運動機能障害が顕著になる。

    ・嚥下や発話に支障をきたす場合もある。

  • ■自律神経症状

    ・血圧や発汗、排尿・排便などのコントロールが乱れ、めまいや立ちくらみ、頻尿、便秘などが生じやすい。

症状の進行や範囲は個人差が大きく、同じ原因でも一部の神経だけが強く障害される場合や、全身に広がる場合があります。*2

*2 参考:済生会

末梢神経障害の原因

末梢神経障害は様々な要因によって引き起こされますが、代表的なものを以下に示します。

  • ・糖尿病:高血糖による血管障害が末梢神経への栄養供給を妨げ、糖尿病性ニューロパチーを発症しやすい。
  • ・薬剤性
    一部の抗がん剤などが末梢神経を傷害し、しびれや痛みをもたらす薬剤性ニューロパチーが知られている。
  • ・外傷・圧迫:骨折や手術、長期間の圧迫姿勢などで神経が物理的に損傷されることがある。
  • ・自己免疫疾患:自己免疫の異常によって神経鞘や軸索が攻撃される疾患(ギラン・バレー症候群など)も存在する。
  • ・感染症:一部のウイルス・細菌感染後に免疫反応が原因で神経が損傷される場合がある。
  • ・遺伝性:シャルコー・マリー・トゥース病のように遺伝的素因が末梢神経障害を引き起こすケースもある。

生活習慣や基礎疾患のコントロール不足、あるいは外部要因などが複合的に絡み合うことが多く、正確な原因究明と対処が重要です。*3

*3 参考:済生会

末梢神経障害に対する根本治療として幹細胞治療が期待できる

今、末梢神経障害の治療法の選択肢として、幹細胞治療が注目されています。

ここではその背景について解説していきます。

幹細胞治療とは

これまで、障害を受けた神経自体の再生は困難とされてきました。しかし再生医療の一環として注目される幹細胞治療が、神経損傷部位の修復や機能回復に新たな可能性を示しています。 幹細胞とは、自らを複製しながらさまざまな細胞に分化できる能力を持つ細胞のことで、脂肪から採取し、増殖・分化の工程を経て患部に投与します。

これにより、神経細胞や支持細胞を補うだけでなく、サイトカインの分泌によって炎症を抑え、血流を改善する多方面の作用が期待されます。

幹細胞治療のメリット

幹細胞治療が末梢神経障害で注目される理由としては、以下のメリットがあります。

  • ・神経修復の可能性:幹細胞が神経細胞や支持細胞へ分化したり、周囲の細胞を活性化して神経再生を促す。
  • ・多様なアプローチ:単にしびれや痛みを緩和するだけでなく、炎症制御や血管新生など多角的に組織環境を改善する。
  • ・副作用リスクの低減:自家細胞由来の場合、拒絶反応や重篤な副作用がない。
  • ・長期的な改善を目指せる:神経機能の回復が得られれば、症状の進行を抑えたり、生活の質を大きく向上させる可能性がある。

幹細胞治療が効果的な理由

幹細胞には、細胞を増殖・分化させるだけでなく、成長因子や免疫調整物質を分泌する働きがあります。これにより、損傷部位の炎症を抑制したり、周囲の組織を再生モードへと導く効果が期待されます。 末梢神経障害においては、軸索や髄鞘が破損しているケースが多いため、幹細胞がこれらの部位を再構築することで、感覚や運動機能の回復をサポートすると考えられています。ただし、完全に失った神経機能が戻るかどうかは、病期や損傷範囲など様々な要因に左右されるため、個人差があるのが現状です。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、以下のプロセスで末梢神経障害に対する幹細胞治療を行っています。

  • ・初回相談・検査:患者の症状や経過、既往歴などを伺い、神経伝導検査やMRIなどを通じて障害部位や程度を評価。
  • ・幹細胞の採取・培養:脂肪組織から幹細胞を抽出し、品質管理を徹底した環境で培養して増殖。
  • ・投与方法と回数の決定:患者の症状や病歴に合わせ、点滴や局所注射などの投与方法、回数を決める。治療スケジュールも個別に調整。
  • ・幹細胞投与・アフターケア:実際に幹細胞を投与した後は、しびれや痛みの変化、運動機能の回復度合い、副作用の有無などを経過観察。追加投与やリハビリとの併用で効果を高める場合もある。

末梢神経障害の治療法の選択肢となり得る幹細胞治療

末梢神経障害は、しびれや痛み、運動機能の低下などで生活の質を大きく損ないかねない病気です。近年注目される幹細胞治療は、損傷した神経を修復・再生する可能性をもった再生医療の手法として期待されています。 医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、個々の患者の症状や状態に合った幹細胞治療プランを提案し、より根本的な症状改善を目指します。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、必要な症例には生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用することが可能です。

*4 出典:厚生労働省

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。
②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。
③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650
④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。

幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)

幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。
⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。
⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。
⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。
⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

⑩再生医療等提供計画の届出

本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。

厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号