幹細胞治療とは?種類やメリットも解説

公開日 2025.07.03 更新日 2025.07.03
幹細胞治療とは?種類やメリットも解説

近年、医療分野の中でも特に大きな注目を集めているのが「再生医療」です。なかでも「幹細胞治療」は、外傷や老化、病気などで損傷した組織を細胞レベルから修復する可能性を秘めた革新的な療法として期待されています。がんや糖尿病、脳梗塞など従来の医療では完治が難しいとされてきた疾患への適用が検討され、今まさに臨床段階での研究が世界各国で進められています。

本記事では、そもそも幹細胞とは何か、どのような種類があるのか、そして幹細胞治療とは具体的にどのようなプロセスを含むのかを解説します。さらに、幹細胞治療がもたらすメリットや、実際に効果が示されている疾患例も紹介しながら、再生医療の現状と可能性を紐解いていきます。

そもそも幹細胞とは

幹細胞(Stem cell)とは、自己複製能(自分自身と全く同じ細胞を作り出す能力)と、多分化能(さまざまな細胞へ分化する能力)の2つの特性を持つ特殊な細胞です。この特性によって、体の各種組織や臓器の細胞を生み出したり、損傷を受けた組織を修復したりします。
人の発生初期の段階である受精卵は、あらゆる細胞や組織に変化できる「全能性」をもち、それが成長を進める過程で徐々に分化し、さまざまな器官へと形作られていきます。幹細胞には、これら発生段階に対応して複数の種類が存在し、成体の中にも損傷や老化に備えて一定量が保持されていると考えられています。*1

*1 参考:日本再生医療アテンドセンター

幹細胞の種類

幹細胞は発生段階や分化能力の違いから、一般的に以下の3種類に大きく分類されます。

  • ・ES細胞(胚性幹細胞):受精卵が一部発生を進めた胚盤胞由来の細胞。あらゆる種類の細胞に分化できる「多能性(pluripotency)」をもつが、受精卵を使用するため倫理的問題がある。
  • ・iPS細胞(人工多能性幹細胞):皮膚や血液などの体細胞に複数の遺伝子を導入して多能性を獲得させた細胞。ES細胞と同程度の分化能力をもつとされ、倫理的問題が少ないが、がん化リスクや安全性評価などの課題が残る。
  • ・成体幹細胞:骨髄や脂肪、臍帯血など成人の組織に存在する幹細胞。分化能力は限定的だが、身体の維持や修復に寄与し、自家移植時の拒絶反応がほとんどない。

臨床現場での「幹細胞治療」では、主に成体幹細胞や、輸血製剤などで安全性評価が比較的確立している臍帯血由来幹細胞が活用される傾向があります。*2
*2 アンチエイジングサイト

幹細胞治療とは

幹細胞治療は、自己複製能と多分化能をもつ幹細胞を用いて、傷ついた組織や機能を補完・修復する再生医療の一種です。

以下のような流れが一般的な治療プロセスとなります。

  • ・幹細胞の採取:患者本人の骨髄や脂肪、血液などから幹細胞を採取する(自家由来の場合)。他家由来の細胞を用いるケースもあるが、拒絶反応などのリスクを考慮する必要がある。
  • ・培養・加工:採取した細胞を厳格な管理体制下で増殖・加工し、必要量の幹細胞を高品質・安全性を担保して準備する。
  • ・患部への投与:注射や点滴、カテーテルなどを用いて目的の部位に幹細胞を導入し、組織修復や炎症抑制を期待する。
  • ・経過観察:定期的に検診を行い、症状の改善度や副作用の有無を確認。必要に応じて追加投与や別の治療を組み合わせる。

幹細胞は、分化によって新たな細胞を作り出すだけでなく、成長因子やサイトカインを分泌して炎症を抑制し、組織修復をサポートする多面的な作用を持ちます。*3

*3 参考:BTRアーツ銀座クリニック

幹細胞治療のメリット

幹細胞治療が注目を集める背景には、以下のような利点が挙げられます。

  • ・組織や臓器の根本的修復:症状を緩和する対症療法だけでなく、傷ついた器官や組織を細胞レベルで再生することを目指す。
  • ・副作用が比較的少ない:自家幹細胞を用いる場合、拒絶反応や重篤な副作用が起きるリスクが低い。
  • ・多面的なアプローチ:幹細胞が分泌する成長因子やサイトカインが、炎症・免疫調整など多角的に働き、従来の治療では改善しづらい部位にも効果をもたらす可能性。
  • ・将来性:iPS細胞を含む先端研究の進展により、難病や重度障害の根本治療への応用が期待されている。

幹細胞治療による効果が示されている疾患

幹細胞治療は、さまざまな疾患や病態に対して研究・臨床応用が進められています。代表的には以下の領域で効果が示唆されています。

  • ・心臓疾患(心筋梗塞・狭心症など):壊死した心筋を再生し、心機能を回復させるアプローチが期待される。
  • ・脳神経疾患(脳梗塞・脊髄損傷など):損傷した神経組織を幹細胞が修復し、運動機能や感覚機能の回復に寄与する可能性。
  • ・糖尿病:インスリン分泌をサポートする膵β細胞の再生を目指す研究が進行中。
  • ・肝疾患・腎疾患:損傷された臓器の機能を幹細胞が補完することを狙う。
  • ・変形性関節症・関節リウマチ:軟骨や骨組織の再生を通じて、痛みや機能障害を改善する試み。
  • ・皮膚疾患(アトピー性皮膚炎など):免疫調整や組織再生によって、炎症や乾燥を根本から改善する可能性。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、幹細胞治療を行う際、以下のプロセスを通じて安全性と効果の最大化を図っています。

  1. 初回相談・検査:患者の病状や既往歴、現在の治療経過などを詳しくヒアリングし、血液検査や画像検査で適応を判断。
  2. 幹細胞の採取・培養:骨髄・脂肪などから患者本人の幹細胞を抽出し、厳密な管理下で培養・増殖。
  3. 治療計画の立案:幹細胞投与の回数や方法(点滴・局所注射など)、他の療法との併用可否を検討。
  4. 幹細胞の投与と経過観察:実際に幹細胞を投与し、定期的に症状の改善度や副作用をモニタリング。必要に応じ追加投与やプラン修正を実施。

幹細胞治療のこれからの可能性

幹細胞治療は、体内に存在する再生能力を持つ細胞を活用し、ケガや病気で損傷した組織を根本的に再生しようとする再生医療の新たな試みです。自己複製能と多分化能を持つ幹細胞が炎症や免疫の制御、血管や組織の再構築をサポートすることで、根本的な回復を目指せる可能性があります。 医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、患者個々の病態やニーズに合わせて幹細胞治療を計画し、生活の質(QOL)向上を支援しています。これまでの治療で十分な改善が見られない疾患や、難治性とされてきた症状に対しても、新たな選択肢として幹細胞治療を検討してみる価値があるでしょう。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。
医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用いたします。

*4 出典:厚生労働省

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。
②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。
③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650
④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。
幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)
幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。
⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。
⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。
⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。
⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。
⑩再生医療等提供計画の届出
本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号