心筋梗塞の治療法について | 症状や原因も併せて解説

公開日 2025.06.30 更新日 2025.07.03
心筋梗塞の治療法

心筋梗塞は、心臓を養う冠動脈が完全に閉塞し、心筋組織が酸素不足によって壊死に陥る深刻な心疾患です。胸の激痛や圧迫感を伴うほか、放置すれば生命にかかわるリスクが高く、発作時の一刻を争う処置が必須とされています。一般的にはカテーテルによる血行再開術やバイパス手術が行われます。

近年、損傷した心筋を細胞レベルで修復する方法として「幹細胞治療」が注目され、心筋梗塞に対する再生医療の可能性が大きく期待されています。
本記事では、心筋梗塞の症状と原因を整理するとともに、幹細胞治療がなぜ根本的な改善をもたらしうるのかを詳しく解説します。

心筋梗塞とは

心筋梗塞とは、冠動脈が血栓や動脈硬化によって完全に詰まり、心筋組織への血流が遮断されて酸素・栄養供給が途絶える病気です。詰まりが長時間継続すると、心筋が不可逆的に壊死(ネクローシス)してしまい、心臓のポンプ機能が著しく低下します。
狭心症と異なり、心筋梗塞は休んでも痛みが改善せず、強い胸痛や圧迫感が長時間続くのが特徴です。発症後早期に適切な治療を行わないと、心筋の大部分が壊死し、心不全や致死性不整脈などを引き起こすリスクが高まります。*1

*1 参考:ニューハート・ワタナベ国際病院

心筋梗塞の症状

心筋梗塞では、以下のような症状が突然生じることが多いです。

  • 激しい胸痛:胸の中央部やや左寄りに、締め付けられるような痛みが続く。痛みは左腕や背中、下顎に放散することもある。
  • 冷汗・顔面蒼白:痛みによるショック反応で冷や汗が出たり、顔面が蒼白になる。
  • 呼吸困難・息切れ:心臓のポンプ機能が低下し、全身の酸素供給が不十分になることで息苦しく感じる。
  • 不整脈・意識障害:心臓の電気的リズムが乱れ、重症の場合は意識がもうろうとする場合もある。

痛みが30分以上続き、安静にしても改善しない場合は、すぐに医療機関に連絡することが推奨されています。*2

*2 参考:仙台厚生病院

心筋梗塞の原因

心筋梗塞の主な原因は、動脈硬化により冠動脈が狭窄し、そこにプラークが破綻して血栓が形成され、血管が完全に塞がることです。動脈硬化を進行させる危険因子としては以下が挙げられます。

  • 高血圧:血管壁にかかる圧力が強く、内皮が傷つきやすい。
  • 脂質異常症:LDLコレステロールの増加がプラーク形成を促進。
  • 糖尿病:高血糖が血管内皮を傷め、動脈硬化を加速させる。
  • 喫煙:ニコチンや一酸化炭素が血管を収縮させ、動脈硬化リスクを高める。
  • 肥満・運動不足:カロリー過剰摂取や基礎代謝低下が脂質代謝に悪影響を与える。

また、心臓の冠動脈が痙攣を起こす冠攣縮性狭心症が原因となる場合もあり、胸痛の訴えがある際には詳細な検査が必要です。

参考:一般社団法人日本心血管インターベンション治療学会

心筋梗塞に対する根本治療として幹細胞治療が期待できる

心筋梗塞に対する治療法として注目されているのが幹細胞の活用です。

ここでは、幹細胞が注目されている背景や活用のメリットについて解説します。

幹細胞治療とは

現在の心筋梗塞治療の主流は、急性期におけるカテーテル手術や冠動脈バイパス手術で血管を再開通し、薬物療法で再発を防ぐアプローチです。幹細胞治療は、壊死や損傷を受けた組織の修復を目指す再生医療の一種で、心臓の細胞や血管の再生を支える可能性があるとして注目を集めています。幹細胞には自己複製能と多分化能があり、炎症を抑える成長因子の分泌や血管新生の誘導など、多方面から心筋再生をサポートすると期待されています。

幹細胞治療のメリット

心筋梗塞に対する幹細胞治療が注目される理由は、以下のようなメリットを持つためです。

  • 心筋細胞の再生:幹細胞が心筋細胞へ分化し、損傷部位を置換・補完することで心機能回復を狙う。
  • 血管新生:幹細胞が血管新生や炎症抑制にかかわるサイトカインを分泌し、周辺組織の血流改善を促す。
  • 副作用が比較的少ない:自家由来の幹細胞を使用する場合、拒絶反応や重大な副作用リスクが低い。
  • 再発リスク低減:心機能を根本的に補完する可能性があり、将来的な再発防止効果が期待される。

幹細胞治療が効果的な理由

幹細胞には、炎症を抑えたり血管再生を促したりする成長因子を分泌する多面的な働きがあります。心筋梗塞で壊死した心筋組織は、通常線維化(瘢痕化)するだけで新たな心筋細胞が生成されにくいですが、幹細胞によって細胞増殖環境を整えることで、心臓のポンプ機能を長期的に維持・向上する可能性が示唆されています。 ただし、重症度や患者の体質、発症からの経過時間などで効果の度合いが変わるため、適切な適応判定が重要です。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、心筋梗塞に対する幹細胞治療を以下のステップで行っています。

  1. 初回カウンセリング・検査:心エコー、MRI、血液検査などを通じ、心機能や梗塞範囲を詳細に把握。患者の既往歴や併発疾患を確認し、幹細胞治療適応を総合判断。
  2. 幹細胞の採取・培養:脂肪から幹細胞を採取し、クリーンルームで品質・安全性を管理しながら培養・増殖。
  3. 治療計画の作成:幹細胞の投与量や回数、他の治療(薬物療法・リハビリなど)との併用を考慮し、個別の治療プランを策定。
  4. 幹細胞投与・経過観察:心臓や血管に点滴により幹細胞を導入した後は、定期的に心機能検査や血液検査を他院医師との連携も可能です。必要に応じて追加投与を検討。

心筋梗塞に対する治療法としての幹細胞の可能性

心筋梗塞は、冠動脈の閉塞により急性発作を起こし、心筋が壊死に至る危険な疾患です。幹細胞治療は心筋や血管の再生をサポートし、炎症を抑制する可能性を秘めた再生医療として、心筋梗塞後の根本的な回復を目指す手段になり得ます。医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、個々の状態に合わせた幹細胞治療計画を提案し、心臓の機能を維持・向上させるためのサポートを行っています。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。
医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、ご希望の場合は、生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用することも可能です。

*4 出典:厚生労働省

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。

②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。

③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650

④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。

幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)

幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。

⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。

⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。

⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。

⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

⑩再生医療等提供計画の届出

本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。

厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号