糖尿病の治療について | 症状や原因も併せて解説

公開日 2025.06.19 更新日 2025.06.30
糖尿病の治療

糖尿病は血糖値のコントロール不全によって引き起こされる病気で、放置すると失明や透析、心筋梗塞など命にかかわる合併症に発展する可能性があります。近年では投薬や食事・運動療法が中心の治療法に加え、新しい医療技術として幹細胞治療が注目を集めています。病態の進行を抑えたり、インスリン分泌機能を改善するための新たな可能性として期待されています。

本記事では、糖尿病の基礎知識から症状・原因・従来の治療法、そして幹細胞治療がどのように糖尿病治療に応用されているのかを解説します。糖尿病と向き合うにあたり、自分に合った治療を探す手がかりとしてぜひお役立てください。

糖尿病とは

糖尿病は、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が慢性的に高くなる疾患です。インスリンの分泌量や働きが不足、または、インスリン抵抗性により、ブドウ糖を細胞内に取り込みにくくなり、血液中に糖が蓄積してしまいます。 世界的に患者数が増加しており、生活習慣病の代表格として位置づけられています。日本国内でも患者および予備群を含めると2,000万人以上いると推定されており、健康上の重大な課題となっています。 糖尿病は大きく分けて次の2タイプがあります。

  • 1型糖尿病: 膵臓でインスリンを分泌するβ細胞が自己免疫などにより破壊され、インスリンがほとんど作られなくなる。幼少期に発症するケースが多い。

  • 2型糖尿病: 生活習慣(食事過多、運動不足、肥満など)や遺伝的要因によってインスリン分泌や作用が不足し、高血糖状態になる。日本で最も患者数が多いタイプ。

インスリンの分泌量が極端に少ない1型と異なり、2型糖尿病ではある程度はインスリンが分泌されるものの、需要に追いつかず血糖コントロールが乱れる特徴があります。

*1 参考:国立健康危機管理研究機構 糖尿病情報センター

糖尿病の症状

糖尿病は初期段階では自覚症状に乏しく、気づかないまま進行するケースが多いです。しかし、血糖値が高い状態が続くと、以下のような症状が表れやすくなります。

  • ・多尿・口渇感:血糖値が高いと体が余分な糖を尿中に排泄しようとするため、尿量が増え、頻繁にのどが渇くようになる。

  • ・倦怠感・疲労感:エネルギー源であるブドウ糖が細胞内に取り込みにくくなるため、だるさや疲れやすさを感じる。

  • ・体重減少:インスリン不足により栄養が細胞に取り込まれず、痩せてくることがある(特に1型糖尿病)。

  • ・視力低下:網膜が糖の影響を受けて網膜症を起こし、視野がかすむ・視力が急激に低下することがある。

  • ・感染症にかかりやすい:高血糖状態だと免疫力が低下し、皮膚や尿路などでの感染症が起こりやすくなる。

その他、

・神経障害
・腎機能低下
・ホルモンバランス低下
・皮膚壊死皮膚潰瘍

こうした症状が進行すると、失明や腎不全による人工透析、歩行不能、神経障害など、取り返しのつかない合併症へとつながることがあります。定期的な健康診断や血糖値のチェックが非常に重要です。

*2 参考:一般社団法人日本糖尿病学会

糖尿病の原因

糖尿病(主に2型)を発症する背景には、生活習慣と遺伝的要因が大きく関係すると考えられています。主な原因としては以下のような要素が挙げられます。

  • ・食事の偏りや過食:高カロリー・高脂肪食を好む傾向や間食の多さが、血糖値を上昇させやすくする。
  • ・運動不足:筋肉を使わない生活が続くと、インスリン感受性が低下して血糖値を下げにくくなる。
  • ・肥満:体脂肪が増えるとインスリン抵抗性が高まり、糖尿病のリスクが上がる。
  • ・ストレス:ストレスホルモンは血糖値を上昇させる作用があるとされ、長期的なストレスが糖尿病リスクを増す場合がある。
  • ・遺伝的要因:親や兄弟に糖尿病がいると、自身も発症リスクが高いことが分かっている。

*3:参考:ヒロオカ クリニック

糖尿病に対する根本治療として幹細胞治療が期待できる

糖尿病の治療は、食事療法や運動療法、薬物療法が中心ですが、近年注目を集めているのが幹細胞治療という先進的アプローチです。これは、損傷した膵臓のβ細胞を再生したり、インスリン分泌を改善する可能性があるとされ、糖尿病の根本的な改善に向けた期待が高まっています。

幹細胞治療とは

幹細胞とは、自分自身を複製しながらさまざまな細胞に分化できる能力を持つ細胞のことです。再生医療の領域では、幹細胞を使って損傷した組織を再生する研究が進んでいます。 糖尿病に対しては、インスリンを分泌する膵β細胞の再生を目指したり、体内環境を調整することで血糖コントロールの改善を期待する治療法として検討が進められています。

幹細胞治療のメリット

幹細胞治療が糖尿病の分野で注目される理由は以下のとおりです。

  • ・原因箇所への直接アプローチ:膵β細胞の機能回復を図り、インスリン分泌を根本的に改善する可能性がある。
  • ・合併症のリスク低減:血糖値が安定すれば、網膜症や腎症、神経障害などの合併症進行を抑えられる見込みがある。
  • ・薬物量の削減:病状が改善すればインスリン注射や血糖降下薬の使用量を減らせる場合がある。

幹細胞治療が効果的な理由

幹細胞には細胞を修復・再生するだけでなく、炎症を抑える物質を分泌して周辺組織の回復をサポートするはたらきがあります。糖尿病では、体内のインスリン作用が不足している状況ですが、幹細胞を投与することで血管や膵臓の状態を改善し、インスリン分泌をサポートする効果があると期待されています。 ただし、すべての糖尿病患者に対して確実に治療効果が得られるかはまだ研究段階であり、個人差が大きい点には留意する必要があります。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、糖尿病に対する幹細胞治療を下記のようなステップで行っています。

  1. 初回相談・検査:患者の病歴や現在の血糖コントロール状況を把握し、幹細胞治療が適切かどうかを判断します。血液検査などを行い、合併症の有無を確認。
  2. 幹細胞の抽出と培養:骨髄や脂肪組織などから幹細胞を採取し、専用の施設で培養して増やします。厳格な品質管理のもと、安全性と有効性が確保されるように調整が行われます。
  3. 幹細胞の投与:点滴などの方法で幹細胞を体内に戻します。治療計画は患者の症状や希望に応じて異なり、複数回の投与を行う場合もあります。
  4. 経過観察とフォローアップ:治療後は定期的に血糖値やインスリン分泌の状況をモニターし、必要に応じて投薬や食事指導を見直します。症状の変化や副作用の有無にも注意しながら最適な治療を継続します。

幹細胞による糖尿病治療の可能性

糖尿病は高血糖状態が慢性的に続く疾患であり、合併症のリスクが高い厄介な病気です。食事・運動療法や薬物療法に加え、近年では幹細胞治療のような新しいアプローチが注目を集めています。インスリン分泌の改善や血管機能の修復などを期待できるため、合併症を防ぎ、より良いQOL(生活の質)を目指すうえでのオプションとして検討の余地があります。 ただし、幹細胞治療はすべての患者に対して万能ではなく、医師との十分な相談が必要です

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、ご希望により生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用することがあります。

*4 出典:厚生労働省

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。
②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。
③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650
④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。

幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)

幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。
⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。
⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。
⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。
⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

⑩再生医療等提供計画の届出

本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。

厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号