アトピー性皮膚炎の治療法について | 症状や原因も併せて解説

公開日 2025.06.30 更新日 2025.07.01
アトピー性皮膚炎の治療法

かゆみと炎症を中心とした皮膚トラブルが長期的に続く「アトピー性皮膚炎」。乳幼児から成人まで幅広い年齢層で発症しやすく、症状が繰り返すことで日常生活に大きな負担をかける疾患です。
近年、このような難治性の皮膚炎に対し、再生医療の一つである幹細胞治療が注目されています。幹細胞には免疫バランスの調整や炎症抑制を行う特性があるとされ、アトピー性皮膚炎の原因に多角的に働きかける可能性を持ちます。本記事では、アトピー性皮膚炎の基礎知識(症状・原因)を解説し、幹細胞治療がどのように根本治療にアプローチできるか、その仕組みや具体的な治療の流れについて紹介します。

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、皮膚に慢性的な湿疹やかゆみが繰り返し生じる病気で、アレルギー体質を持つ方に多いといわれています。皮膚バリア機能の低下や免疫の過剰反応など、さまざまな要因が重なり合うことで発症し、数週間から数ヶ月、あるいは数年にわたって炎症が続く場合もあります。 「アトピー」という用語は「定まった原因がわからないアレルギー反応」という意味を持ち、症状が一時的に改善してもまた再発するケースが多いのが特徴です。生活習慣や季節の変化、ストレスなどが悪化要因になりやすく、継続的なケアが必要となります。*1

*1 参考:国立成育医療研究センター

アトピー性皮膚炎の症状

アトピー性皮膚炎の症状は、多くの場合「強いかゆみ」「皮膚の乾燥・湿疹」「炎症の繰り返し」としてあらわれます。具体的には以下のような特徴があります。

  • 激しいかゆみ:夜間や汗をかいた時など、かゆみが増しやすいタイミングがある。睡眠の質を下げ、生活リズムを崩すことも多い。
  • 湿疹・発赤・皮膚のただれ:乾燥した皮膚がひび割れ、掻きこわしによる傷やただれが生じる。悪化すると浸出液や細菌感染を伴うことも。
  • 慢性的な炎症:一度良くなったように見えても、環境や体調の変化で再びぶり返すケースが多い。
  • 皮膚の苔癬化:長期間掻き続けた部位は皮膚が厚く硬くなり、色素沈着が起こる場合がある。

症状は個人差が大きく、軽いかゆみだけで生活に支障がない人もいれば、全身に症状が広がり外出もままならないほど重症化する人もいます。*2

*2 参考:アレルギーポータル

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎は、以下のような要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

  • 遺伝的要因:アレルギー体質や免疫反応の過敏性が家族間で遺伝することがある。
  • 皮膚バリア機能の低下:皮膚表面の角質層がもろく、外部刺激やアレルゲンが侵入しやすい。保湿力が不足して乾燥しやすい肌質が特徴的。
  • 免疫系の過剰反応:通常なら無害な刺激に対しても免疫系が過剰に反応し、炎症やアレルギー症状を引き起こす。
  • 環境要因・生活習慣:ハウスダストやダニ、花粉、食物アレルギー、ストレス、気候変化などが悪化因子になり得る。

一度炎症が起こると掻きこわしによる皮膚損傷と感染が重なり、慢性的な悪循環を生むケースが多いです。*3

*3 参考:第一三共ヘルスケア

アトピー性皮膚炎に対する根本治療として幹細胞治療が期待できる

現在、アトピー性皮膚炎の治療方法として幹細胞の活用が期待されています。

ここでは、幹細胞が注目される背景とその内容について解説します。

幹細胞治療とは

アトピー性皮膚炎の従来の治療は、ステロイド外用薬や免疫抑制剤、抗ヒスタミン薬、保湿などを組み合わせて症状を抑える対症療法が中心です。そこで最近、注目を集めているのが、再生医療の一種である「幹細胞治療」です。幹細胞は、自己複製能と多分化能を持ち、炎症や免疫調整に関わる成長因子を分泌するため、アトピー性皮膚炎に対して体の内側から免疫バランスを整え、皮膚組織の修復を促進する可能性があると考えられています。

幹細胞治療のメリット

幹細胞治療がアトピー性皮膚炎の新たなアプローチとして期待される理由には、以下の利点があります。

  • 根本的な体質改善の可能性:体内環境を整える多面的な作用により、発作的な炎症を根底から抑えられる可能性がある。
  • 副作用リスクの低減:自家幹細胞を用いる場合、拒絶反応や重篤な副作用が比較的少ないと考えられている。
  • 免疫バランスの調整:幹細胞がサイトカインなどを分泌し、過剰な免疫反応を抑制しつつ必要な防御機能を維持する働きが期待される。
  • 長期的な改善効果:従来の塗り薬や飲み薬と異なり、細胞レベルでの修復により症状の根底を改善する可能性がある。

幹細胞治療が効果的な理由

幹細胞が持つ免疫調整機能は、過剰なアレルギー反応を抑制する重要なカギになるとみられています。また、幹細胞が分化することで、炎症で損傷した皮膚の修復をサポートできる可能性が高いです。 炎症やアレルギー反応が深く絡むアトピー性皮膚炎に対し、免疫系を多角的にコントロールし、炎症を必要最低限に抑えながら皮膚バリアを再構築するという仕組みが、幹細胞治療による効果の根源と考えられます。ただし、効果の度合いや期間は個人差があるため、専門医との十分な相談が必須です。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、アトピー性皮膚炎の患者に対し幹細胞治療を行う際、以下のステップを踏みます。

  • 初回相談・検査:患者の症状や既往歴、これまでの治療内容、アレルギー検査などを総合的に評価し、幹細胞治療の適応を確認。
  • 幹細胞の採取・培養:患者本人の脂肪から幹細胞を抽出し、厳格な管理下で培養・増殖。品質や安全性を確保。
  • 投与方法の決定:点滴や局所注射など、患者の症状や状態に合わせて適切な投与回数や間隔を決める。
  • 幹細胞投与・フォローアップ:幹細胞を投与後、定期的に経過観察を行い、皮膚の状態や炎症度合いをモニター。追加投与や併用療法を検討しながら治療効果を高める。

アトピー性皮膚炎の治療に幹細胞が役立つ可能性

アトピー性皮膚炎は、強いかゆみや炎症を繰り返し、日常生活に大きな負担をかける皮膚疾患です。 幹細胞治療は、炎症や免疫の調整、組織再生を多面的にサポートする再生医療の一つとして、アトピー性皮膚炎に対する新たな選択肢となり得る可能性が示唆されています。免疫バランスを整えつつ、皮膚バリアの再構築を目指すことで、症状の緩和や根本改善につながるかもしれません。医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、患者ごとに最適な幹細胞治療プランを提案し、アトピー性皮膚炎の負担を軽減する一助となるよう取り組んでいます。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。
医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、ご希望の場合は、生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用することも可能です。

*4 出典:厚生労働省

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。

②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。

③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650

④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。

幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)

幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。

⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。

⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。

⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。

⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

⑩再生医療等提供計画の届出

本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。

厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号