変形性膝関節症の治療について | 症状や原因も併せて解説

公開日 2025.06.19 更新日 2025.06.30
変形性膝関節症の治療

変形性膝関節症は、膝の軟骨が摩耗して痛みや変形が生じる疾患であり、中高年を中心に多く見られる病気の一つです。長距離を歩くのがつらい、階段の上り下りに痛みを感じるなど、日常生活のさまざまな場面で困難をもたらします。従来は痛みを和らげる薬物療法や注射、最終的には人工関節置換などの外科的治療が中心でしたが、軟骨修復を目指す再生医療として、幹細胞治療が注目を集めています。

本記事では、変形性膝関節症の基礎知識から症状・原因、そして幹細胞治療がなぜ期待されるのか、そのメリットや治療の流れを詳しく解説します。膝の痛みを軽減し、活動的な生活を取り戻すための新しい選択肢としてぜひお読みください。

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症は、膝関節を構成する軟骨が加齢や負荷によって磨耗し、痛みや関節の変形を引き起こす病気です。軟骨は骨同士の摩擦を和らげるクッションの役割を果たしていますが、これがすり減ることで骨どうしがぶつかり合い、炎症や痛みが生じます。 日本人の中高年に多く見られ、特に女性に多い傾向があります。初期の段階では軽い痛みや違和感程度ですが、徐々に関節が変形して歩行困難や生活の質の低下を招く恐れがあります。*1

*1 参考:OMRON

変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症の症状は、主に痛みと可動域の制限に関連します。典型的な症状としては以下が挙げられます。

  • ・膝の痛み:初期は歩き始めや立ち上がり時に痛みが出やすい「始動時痛」が特徴で、進行すると安静時にも痛みが持続する場合があります。
  • ・膝関節の腫れ・熱感:炎症が起きると関節に水が溜まって腫れたり、熱感を伴うことがあります。
  • ・階段の昇降がつらい:膝の負荷が大きいため、上り下りで激痛を感じるケースも珍しくありません。
  • ・関節の変形:軟骨が摩耗して内側の骨が近くなると、O脚(内股気味)になる傾向が強い。進行すると日常生活での動作も制限される。
  • ・可動域の制限:痛みを避けようとして関節を動かさずにいると、筋力や柔軟性が低下し、さらに動きにくくなるという悪循環を招く。

こうした症状が徐々に進行するため、早期の対策や治療を行わないまま放置すると、QOL(生活の質)の大幅な低下につながります。*2

*2 参考:ひざ関節症クリニック

変形性膝関節症の原因

変形性膝関節症は、加齢をはじめとする以下の要因が複合的に関与して発症すると考えられています。

  • ・加齢と軟骨の変性:年齢とともに軟骨の弾力や水分量が低下し、すり減りやすくなる。
  • ・体重増加(肥満):膝関節への負荷が増し、軟骨の摩耗が進みやすい。
  • ・激しい運動や誤った動作:スポーツや仕事で膝を酷使したり、姿勢や動作が悪いと軟骨へのダメージが積み重なる。
  • ・関節の捻挫や外傷:過去のケガが原因で軟骨や靱帯が損傷し、関節が不安定になりやすい。
  • ・関節の変形や遺伝的素因:生まれつき関節のアライメントに問題がある場合や、家族に同様の病気を持つ人がいる場合、発症リスクが高い可能性がある。

*3 参考:近畿大学病院 

変形性膝関節症に対する治療として幹細胞治療が期待できる

従来、変形性膝関節症の治療は痛みを抑える薬物療法や注射、筋力を養うリハビリテーション、そして重症例では人工膝関節置換術がメインでした。

しかし近年では、再生医療の一環として幹細胞治療が注目を集めています。幹細胞を利用し、摩耗した軟骨を修復・再生するアプローチが実現できれば、改善が期待できるかもしれません。

幹細胞治療とは

幹細胞治療は、自分自身の脂肪や骨髄、あるいは他の認可ソースから採取した幹細胞を用いて損傷した組織を修復する再生医療の手法です。幹細胞は自己複製能と多分化能を持ち、適切な環境下で軟骨や骨、筋などの細胞へ変化できる可能性があります。 変形性膝関節症においては、軟骨が減少して骨同士が擦れ合う状態ですが、幹細胞によって新たな軟骨組織を補完することができると仮定されています。ただし、まだ研究段階であり、すべての患者に対して効果が保障されるわけではありません。

幹細胞治療のメリット

幹細胞治療が注目される背景には、以下のようなメリットが挙げられます。

  • ・軟骨修復の可能性:症状緩和だけでなく、摩耗した軟骨の再生を目指せるため、将来的に人工関節置換を回避できる可能性がある。
  • ・低侵襲性:手術よりも体への負担が小さく、入院期間の短縮や回復の早さが期待できる。
  • ・副作用リスクの軽減:自家由来の幹細胞を用いる場合、拒絶反応や重篤な副作用のリスクが比較的低いと考えられている。

幹細胞治療が効果的な理由

幹細胞は、単に軟骨細胞へ分化するだけでなく、サイトカインなどの成長因子を分泌することでも周囲の組織修復を促すとされています。その結果、炎症を抑制し、血管新生や組織の再生を助けるため、膝関節の環境改善を多面的にサポートできる点が大きな特徴です。 ただし、患者の状態や病期によって効果が変動する可能性があるため、専門医による適切な評価が必要です。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、変形性膝関節症の幹細胞治療を以下のプロセスで進めています。

  • ・カウンセリング・検査:患者の症状やレントゲン・MRI画像を評価し、幹細胞治療に適しているかを診断。合併症などがないか血液検査も実施。
  • ・幹細胞採取・培養:患者本人の脂肪や骨髄などから幹細胞を抽出し、細胞培養センターで増殖させる。安全性や品質を確認しながら管理。
  • ・幹細胞注入・投与:変形性関節症には、幹細胞の関節内投与を行います。
  • ・アフターケア・経過観察:定期的に診察や画像検査を行い、軟骨組織の修復状況や炎症の改善度を評価。必要に応じてリハビリテーションも併用。

こうしたプロセスにより、負担を最小限にしつつ治療効果を高めることを目指しています。

幹細胞に変形性膝関節症治療の可能性

変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで生じる痛みや変形が進む病気です。従来の治療としては、運動療法・薬物療法・注射や人工関節置換などが主流でしたが、再生医療の発展により幹細胞治療への期待が高まっています。幹細胞が損傷した軟骨を補修・再生することで、痛みの緩和と機能回復を同時に目指せる可能性があるため、将来的に根本的な治療となりうる選択肢として注目されています。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、ご希望の場合は生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用することがあります。

*4 出典:厚生労働省

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。
②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。
③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650
④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。税込み165万円程度(診断により変動する可能性があります)。
詳細はご相談ください。
⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。
⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。
⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。
⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

⑩再生医療等提供計画の届出

本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。

厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号