更年期障害の幹細胞治療について | 症状や原因も併せて解説

公開日 2025.06.19 更新日 2025.06.25
更年期障害の幹細胞治療

加齢に伴うホルモンバランスの変化は、女性の体にさまざまな影響をもたらします。なかでも更年期に経験する、のぼせや発汗、気分の落ち込み、不眠などの症状を総称して「更年期障害」と呼びます。従来の治療ではホルモン補充療法や漢方薬、生活習慣の改善などが行われてきましたが、近年は身体の根本的な活力を取り戻すための新たな方法として、幹細胞治療が注目されています。

本記事では、更年期障害の症状や原因を改めて整理し、従来の対処法との違いを踏まえながら、再生医療の一分野である幹細胞治療がどのようにアプローチし得るのかを解説します。更年期の不調をケアする選択肢を増やし、より快適な日常生活を取り戻すための参考情報としてお役立てください。

更年期障害とは

更年期障害とは、女性が閉経前後の時期(更年期)に経験するさまざまな不調を指す総称です。一般的に、40代半ばから50代半ばにわたって卵巣機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)分泌量が急激に減少することで、体と心の両面に影響が現れます。 この変化は自然な生理現象ですが、個人によって症状の程度や範囲は異なり、全く不調を感じない人もいれば、日常生活に支障をきたすほど強い症状が表れる人もいます。更年期障害は、以下のような主な特徴が指摘されています。

  • ・年齢によるホルモンバランスの急変:エストロゲン、プロゲステロンの量が急激に減ることで自律神経や精神面に影響を及ぼし、多彩な症状をもたらします。
  • ・閉経を挟んだ時期に多い:閉経前後の10年間ほど(45~55歳前後)を「更年期」と呼び、この時期に症状が集中する傾向があります。
  • ・個人差が非常に大きい:症状の強さや種類、期間は人によって大きく異なります。

*1 参考:公益社団法人日本産科婦人科学会

更年期障害の症状

更年期障害の症状は、多岐にわたりますが、大きく「身体的症状」と「精神的症状」に分けられます。それらが同時に出現する場合も多く、症状の重なりが生活の質を大きく低下させる原因になります。

【身体的症状】

  • ・のぼせや発汗(ホットフラッシュ):急に顔がほてり、大量の汗が出る、そのために不眠になることがある。
  • ・動悸・息切れ:心拍数が急に上がるなど、心臓に負荷がかかったような感覚。
  • ・頭痛・肩こり・腰痛:自律神経の乱れや血行不良が関与。
  • ・倦怠感・疲労感:簡単な作業でも疲れやすいなど、エネルギー不足を感じる。

【精神的症状】

  • ・イライラ・憂うつ感:理由なく気分が落ち込みやすくなる、怒りっぽくなるなど情緒不安定。
  • ・不眠・睡眠障害:夜に寝付きが悪い、何度も目が覚めるなどの傾向。
  • ・集中力・記憶力の低下:仕事や家事の能率が下がる、物忘れが増えると感じる。

これらの症状は自律神経が影響を受けやすくなることで生じやすく、生活習慣やストレスの状態によっても大きく変動します。*2

*2 参考:大塚製薬

更年期障害の原因

更年期障害の主な原因は、卵巣機能の低下に伴うエストロゲン、プロゲステロン分泌量の急激な減少です。脳内の視床下部や下垂体が女性ホルモンのバランスをコントロールしていますが、エストロゲン、プロゲステロンが足りなくなると自律神経系やホルモン分泌の調整機能が乱れ、様々な症状を引き起こします。

さらに、以下のような要因が重なることで症状が深刻化する場合があります。

  • ・生活習慣(食習慣・運動不足):栄養不足や運動不足が基礎代謝を落とし、体力低下や自律神経への影響を大きくする。
  • ・遺伝的要素:家系的に更年期障害の症状が重い傾向がみられる場合もある。
  • ・加齢に伴う体の変化:骨量の減少(骨粗鬆症)、コレステロールの上昇や筋肉量の減少が進行し、体全体のバランスが崩れる。

こうした多面的な要因が組み合わさり、症状の多様化と長期化を招くため、単一の対処法では十分な効果を得られないことが多いです。*3

*3 参考:公益社団法人日本産科婦人科学会

更年期障害に対する根本治療として幹細胞治療が期待できる

更年期障害に対する従来の治療法は、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬、サプリメント、カウンセリングなど多岐にわたります。これらは症状を緩和し、体の変化に適応する手助けをするという面で有効です。特に当院のホルモン補充療法に使用するホルモンは、生物学的同一ホルモンといって、人間の持つホルモンと、全く同様の化学構造式を持つため、症状の改善が高く、少ない副作用であるメリットがあります。

ただ、ホルモン療法だけでは改善しない、細胞の老化に対する対処が幹細胞治療という、再生医療のアプローチです。

幹細胞治療という再生医療と同時のアプローチです。幹細胞の分化能力や多様な成長因子の分泌作用を活用し、全身の細胞レベルでエネルギーやホルモンバランスを整える可能性があるとして期待されています。

幹細胞治療とは

幹細胞治療は、骨髄や脂肪などから採取した幹細胞(自家細胞)を培養し、体内に戻すことで損傷した組織や機能を修復する再生医療の一種です。幹細胞には自己複製能と多分化能があり、必要に応じてさまざまな細胞に分化するだけでなく、サイトカインを分泌して周辺組織の修復を促す効果が期待されます。 更年期障害の場合、ホルモンバランスの乱れにより全身の状態が崩れているため、幹細胞がレペルに働きかけることで、組織や器官の機能を総合的にサポートできる可能性が指摘されています。

幹細胞治療のメリット

更年期障害への幹細胞治療には以下のメリットが考えられます。

  • ・多方面への同時作用:ほてりや発汗、精神面の不調など、複数の症状が同時進行で起こる更年期障害に対し、幹細胞の多面的効果が期待される。
  • ・根本的な体調改善を狙える:単なる症状緩和ではなく、体内の細胞レベルでバランスを整えることで、症状の根本原因にアプローチする可能性がある。
  • ・副作用が比較的少ない:自家幹細胞を使用する場合、拒絶反応が少なく、重篤な副作用がない。

幹細胞治療が効果的な理由

幹細胞がもつサイトカイン分泌機能や細胞分化作用、血管新生促進効果などにより、ホルモンバランスをはじめとして身体全体の恒常性をサポートすることが考えられます。特に、細胞間のコミュニケーションを改善し、炎症を抑える働きが期待されるため、自律神経系やホルモン調整が乱れている更年期障害の症状緩和に寄与するのではないかとの見方があります。 ただし、効果の程度や期間は個人差が大きく、現時点では研究段階の領域も多いです。慎重に判断し、専門家と十分に相談することが欠かせません。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

療法人社団紘朗会 再生医療部門では、更年期障害に対して幹細胞治療を行う場合、以下のプロセスで進めています。

  1. 初回カウンセリング・検査:患者の症状やホルモンバランス、健康状態をチェックし、幹細胞治療の適用可否を検討。血液検査やホルモン検査も実施。
  2. 幹細胞の採取および培養:脂肪組織から幹細胞を抽出し、クリーンルームで増殖・培養。安全性や品質管理を厳格に行う。
  3. 投与計画の策定:症状の種類や重症度、患者の体力などを考慮し、幹細胞の投与回数や投与経路(点滴など)を決定。
  4. 投与・アフターケア:幹細胞を実際に投与し、数日から数週間ごとに経過観察。追加投与が必要な場合もある。食事指導や運動療法の併用で効果を高める。

こうした総合的な手順を踏むことで、患者一人ひとりの体質やライフスタイルに合わせた最適な治療を模索します。

幹細胞による更年期障害の治療の可能性

更年期障害は、エストロゲンの急激な減少によって体と心のバランスが崩れ、さまざまな症状をもたらす疾患です。再生医療として注目される幹細胞治療は、身体の細胞レベルの活性化やホルモン・免疫バランスの調整を促す可能性があるとみられています。更年期障害に伴う複数の症状に多面的に働きかけることが期待されるため、新たな治療オプションとして今後の発展が期待される領域です。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、必要な症例には生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用することが可能です。

*4 出典:厚生労働省


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。

②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。

③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650

④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。

幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)

幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。

⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。

⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。

⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。

⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

⑩再生医療等提供計画の届出

本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。

厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号