心筋梗塞の幹細胞治療について | 症状や原因も併せて解説

公開日 2025.06.19 更新日 2025.06.30
心筋梗塞の幹細胞治療

心筋梗塞は、心臓の冠動脈が閉塞して血流が途絶え、心筋が酸素不足に陥る重篤な病気です。狭心症よりも深刻な状態で、発作が起こった際には緊急対応が求められます。日本では高齢化や生活習慣の変化により心筋梗塞の患者数が増えており、死亡原因の上位にも含まれている重大な疾患の一つです。

従来の治療では冠動脈の再開通や薬物療法で症状を抑える方法が一般的でしたが、近年、幹細胞治療による心筋再生が新たな治療選択肢として期待されています。今回は、心筋梗塞の症状や原因から、再生医療の一環である幹細胞治療のメリットや治療フローを詳しく解説します。

心筋梗塞とは

心筋梗塞とは、心臓に酸素や栄養を供給する冠動脈が血栓や動脈硬化によって完全またはほぼ完全に詰まることで、その先の心筋組織が壊死に至る病気です。詰まりが起こると心筋細胞はわずか数十分で機能障害を起こし、長時間放置すると取り返しのつかない心機能低下や死亡リスクが高まります。 心筋梗塞は致死率が高い疾患であり、急性期に適切な処置が行われないと大きな後遺症が残るか、生命を失う危険があるため、一刻を争う対応が重要です。*1

*1 参考:日本東京幹細胞移植治療研究所

心筋梗塞の症状

心筋梗塞の症状は個人差があるものの、典型的には以下のようなものが見られます。

  • ・激しい胸痛:胸の中央部やや左側に強い圧迫感や焼けつくような痛みが生じ、30分以上続くのが特徴。
  • ・冷や汗・顔面蒼白:強い痛みによるショック状態で冷や汗が出たり、血圧低下により顔面が青白くなる。
  • ・呼吸困難:心機能が低下し、全身への血液供給が不十分になることで息苦しさを感じる。
  • ・不整脈や意識障害:心臓のリズムが乱れ、意識がもうろうとすることがある。

無痛性心筋梗塞といって痛みをあまり感じずに発症するケースもあり、高齢者や糖尿病患者に多いとされています。*2

*2 参考:日本東京幹細胞移植治療研究所

心筋梗塞の原因

心筋梗塞の主因は、冠動脈における動脈硬化と血栓です。動脈硬化とは、血管内膜にプラーク(脂質の塊)が蓄積する状態で、プラークが破裂すると血液が凝固して血栓が形成され、冠動脈を詰まらせます。 動脈硬化を進行させるリスクファクターには、以下が挙げられます。

  • ・高血圧:血管にかかる圧力が高いほど血管壁に負担がかかりやすい。
  • ・脂質異常症:LDLコレステロールや中性脂肪が高いと動脈硬化が進む。
  • ・糖尿病:高血糖が血管内皮を傷つけ、動脈硬化を促す。
  • ・喫煙:タバコに含まれる有害物質が血管を傷害し、プラーク形成を助長する。
  • ・肥満・運動不足:エネルギー過多や低活動が血液の粘度上昇、血圧上昇を引き起こす。

これらの複合要因によって冠動脈が狭窄・閉塞し、心筋梗塞を発症します。*3

*3 参考:日本心血管インターベンション治療学会

心筋梗塞に対する根本治療として幹細胞治療が期待できる

心筋を再生させることを目指す「幹細胞治療」が新たな治療選択肢として期待されています。

幹細胞治療とは

幹細胞治療は、自己複製能と多分化能を持つ幹細胞を利用し、障害を受けた組織を再生・修復する再生医療の一つです。

主に以下の2通りがあります。

  • ・自家幹細胞を使う場合:患者自身の脂肪から幹細胞を採取し、培養のうえ増殖させてから患部に戻す方法。拒絶反応のリスクが低い。
  • ・他家幹細胞を使う場合:第三者から提供された幹細胞を用いる。患者から採取が難しいケースなどで適用されるが、免疫寛容などの課題がある。

心筋梗塞後の組織欠損部位に幹細胞を投与することで、新たな心筋細胞の生成や血管新生を促し、心機能の回復につなげる研究が進められています。

幹細胞治療のメリット

心筋梗塞において幹細胞治療が注目される理由は、以下のメリットが考えられるためです。

  • ・心筋再生の可能性:従来の治療では回復困難とされてきた壊死心筋を補う手段が得られる。
  • ・血管新生・微小循環の改善:幹細胞が分泌するサイトカインなどにより、新たな血管を形成し、血流を向上させる可能性がある。
  • ・副作用のリスク低減:自家幹細胞を使用する場合、拒絶反応が少なく、重篤な副作用がない。
  • ・幅広い応用:ほかの循環器疾患や組織損傷にも応用可能な技術として研究されており、将来性が高い。

幹細胞治療が効果的な理由

幹細胞は心筋細胞へ分化する可能性だけでなく、成長因子を分泌して周囲の細胞を活性化する作用があります。これが心筋梗塞後の炎症や血流不全に対し多方面から働きかけ、機能回復を促すと考えられています。

また、幹細胞治療は生活習慣の改善や薬物療法、既存のPCIやバイパス手術などと組み合わせることで、より総合的な治療効果を引き出す可能性があります。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門での治療の流れ

医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、心筋梗塞の幹細胞治療を以下のステップで進めています。

  • ・初回相談・検査:患者の心機能評価(心エコー、MRIなど)や合併症の確認を行い、幹細胞治療の適応を総合的に判断する。
  • ・幹細胞の採取と培養:自家由来の脂肪から幹細胞を採取し、厳密な品質管理のもと培養し増殖させる。
  • ・投与計画の策定:患者の病状や心臓の状態に応じ、投与回数や投与方法(カテーテル、点滴など)を決める。
  • ・幹細胞投与とアフターケア:実際に幹細胞を心筋に届けた後、心機能の回復度合いや副作用をチェックしつつ、必要に応じて追加治療やリハビリを行う。

幹細胞による心筋梗塞治療の可能性

心筋梗塞は、動脈硬化や血栓によって冠動脈が詰まり、心筋が壊死する疾患です。治療としては血行再開を目的としたPCIや薬物療法、生活習慣の改善が中心ですが、壊死した心筋を直接再生するのは難しいという課題があります。幹細胞治療は再生医療の一分野として、失った心筋を補い、血管新生を促す新たなアプローチとして期待されています。 医療法人社団紘朗会 再生医療部門では、患者ごとの病態に合わせて幹細胞治療を提案し、心機能の回復や生活の質向上をサポートしています。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*4

幹細胞治療にご興味のある方は、当院までご相談ください。

医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。最良の結果を最適化するために、必要な症例には生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用することが可能です。

*4 出典:厚生労働省

東京の幹細胞治療クリニック 医療法人社団紘朗会 再生医療部門


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。

②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。

③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650

④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。

幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)

幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。

⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。

⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。

⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。

⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

⑩再生医療等提供計画の届出

本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。

厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号