幹細胞治療とホルモン補充療法の併用によって期待できる効果

公開日 2024.08.21 更新日 2025.06.25

ご自身のポテンシャルを引き出し、いつまでも若々しく過ごすには、外見のコンディションだけでなく、身体の内側の環境維持も欠かせません。
そういった目的には、幹細胞治療とホルモン補充療法によって効果が期待できることをご存じでしょうか?

 

今回は、幹細胞治療とホルモン補充療法それぞれの概要とともに、両者を併用することで期待できる効果を解説いたします。

 

幹細胞治療とは

幹細胞治療とは、幹細胞ないしは幹細胞から作られる特殊な細胞を使って、損傷・欠損した患者の細胞や組織を修復したり、補ったりすることで再生を目指す治療方法です 。*1
元々は血液がんや免疫疾患の治療方法として実用化されており、現在は変形性膝関節症や慢性疼痛、糖尿病、パーキンソン病、加齢黄斑変性症などの治療方法としても一定の効果が期待されています。*2

 

そもそも幹細胞とは、自己再生および分化の能力をもった細胞のことです。*3
自己再生能力は、幹細胞自身が分裂する能力のことです。
そして分化とは、血液や神経、骨、筋肉などの異なる種類の細胞に複雑化する能力です。*4

 

この幹細胞の能力を活かし、患者自身の細胞を修復したり補ったりして、病気の治療にアプローチするのが幹細胞治療というわけです。

 

なお幹細胞治療は、近年美容面でも注目を浴びています。
幹細胞の自己再生能力・分化能力に着目し、これを皮膚に投与することで、全身の若返りが期待できます。
たとえば、ボリュームの補充やしわの改善、肌のトーンの改善などが期待でき、自然な印象で若々しさを取り戻せる可能性があるのです。
患者自身の細胞を培養し、投与するため、感染症などのリスクが低いというメリットもあります。

 

また、幹細胞治療はさまざまな国において、適切な規制のもと提供されているという点でも一定の安心がおける治療です。
たとえばシンガポールでは、保健科学庁が幹細胞治療を監督しています。
ほかにも再生医療の研究が盛んな日本では、厚生労働省から認可を受けた医療機関でのみ幹細胞治療が可能です。

 

*1 *2 出典:ABOUT STEM CELLS

*3 出典:ABOUT STEM CELLS

*4 出典:アメリカ国立衛生研究所 幹細胞情報

幹細胞治療の方法

幹細胞治療は、患者自身の幹細胞を採取し、培養加工施設で培養したのち、点滴あるいは注射を用いて患者に投与することで行われます。

 

具体的な手順は、以下をご覧ください。
当院の治療の流れを例にご紹介します。

 

幹細胞治療の手順

  1. カウンセリング
  2. 事前血液検査(感染症検査)
  3. 脂肪の採取
  4. 幹細胞の培養
  5. 投与
  6. アフターフォロー

 

事前の血液検査では、感染症の有無をはじめとするさまざまな項目を検査します。
検査結果に問題がなければ、培養する幹細胞のもととなる皮下脂肪組織を採取します。
なお、皮下脂肪は小さな切開から少量を採取します。

 

皮下脂肪組織を採取したら、専門施設で幹細胞の培養・加工が行われ、その後培養した細胞を点滴または注射で投与します。
投与は一度で終わるものではなく、間隔を空けて、定期的に実施されるのが一般的です。
投与と並行して検診も行い、状態の変化を確認しつつ、その後の方針が医師によって判断されます。

 

幹細胞治療の全身へのエイジングケア効果

若返りというと、主に顔の皮膚へのアプローチを想像されるかもしれませんが、幹細胞治療では顔を含めた全身のエイジングケアエイジングケア効果が期待できます。

 

幹細胞免疫細胞バイオメディカル技術統合実験室は、論文『老化を逆転させる幹細胞』にて、幹細胞のエイジングケアエイジングケア効果について言及しました。
同論文では、脂肪由来間葉系幹細胞(ADMSC)は多様な皮膚細胞に分化し、しわや皮膚の厚さ、美白をはじめとするエイジングケアエイジングケア・美容効果が期待できるという旨が記述されています。

In terms of anti-aging effects, the efficacy of ADMSCs in aging skin has been proven. ADMSCs can differentiate into keratinocytes, dermal fibroblasts, and other skin cells to repair damaged and apoptotic cells or stimulate cell regeneration through paracrine action. These processes can improve various skin defects, such as wrinkles, skin thickness, skin whitening, and ultraviolet-induced skin injury.
引用元:Stem cells to reverse aging(2022年1月27日公開)

このような効果が期待できる幹細胞を、静脈注射を用いて全身に行き渡らせることで、全身のエイジングケアエイジングケア効果を得られる可能性があるということです。

 

また、幹細胞は慢性疼痛の治療にも効果が期待できます。
慢性疼痛を改善できれば、外見のみならず身体の機能面でもエイジングケアが叶います。

 

ホルモン補充療法とは

幹細胞治療のほかに、エイジングケアが期待できる治療方法として、ホルモン補充療法が挙げられます。

 

ホルモン補充療法は、HRTともよばれ、身体が自然に産生するホルモンの減少や不足を補うために、天然のホルモンを投与する治療法です。

 

従来は更年期症状の改善や、骨粗しょう症の予防に用いられていましたが、近年は美容目的のエイジングケアの面でも注目を浴びています。
ホルモンには、若々しさを保つはたらきもあるため、適切にホルモンを補充することで、エイジングケア効果も期待できるのです。

 

ホルモン補充療法の方法

ホルモン補充療法は、ホルモンを模した成分を定期的に投与することで行われます。
投与の方法には、経口投与・クリーム・パッチ・膣挿入物・皮下ペレットなどいくつかの種類があります。 *6

 

また、患者ごとに不足しているホルモンは異なるので、どのホルモンを補充するのかは各個人で異なるのが一般的です。
投与するホルモンは、血液検査や尿検査の結果から判断されます。

 

*6 出典:Hormone Replacement Therapy – National Library of Medicine

ホルモン補充療法の全身へのエイジングケア効果

ホルモンにはいくつかの種類があり、それぞれにエイジングケアおよび更年期症状へのアプローチとなる作用があります。
各ホルモンのはたらきについては、以下の表をご覧ください。

 

ホルモンのはたらき

名称

概要

期待できるはたらき(一例)

エストロゲン(卵胞ホルモン)

  • ・女性ホルモンのひとつ
  • ・エストラジオール、エストロン、エストリオールの3種類が該当する
  • ・肌質の改善
  • ・膣の乾燥・萎縮の予防
  • ・泌尿生殖器萎縮の改善
  • ・認知能力の改善
  • ・精神不安定、不眠等更年期障害の緩和
  • ・心臓病の予防
  • ・脳卒中の予防
  • ・骨粗髪症の予防

プロゲステロン(黄体ホルモン)

  • ・女性ホルモンのひとつ
  • ・妊娠に必要なホルモン
  • ・エストロゲンとのバランスをとり、効果を高める
  • ・更年期障害の諸症状の改善
  • ・体脂肪率の低下
  • ・性欲の改善
  • ・骨粗しょう症、心臓疾患、子宮ガン、乳ガンリスクの低下
  • ・偏頭痛の改善

DHEA(デピドロエピアンドロステロン)

  • ・体内にもっとも多く存在するステロイドホルモン
  • ・女性・男性ホルモンの前駆物質
  •  ・活力の増進、健康の実感
  •  ・コレステロール、体脂肪率の減少
  •  ・性欲の改善
  •  ・心臓病、がんの予防
  •  ・記憶力の改善
  •  ・免疫力の強化

HGH(ヒト成長ホルモン)

  • ・肝臓で吸収され、さまざまな成長因子に変換される
  • ・睡眠中に多く分泌される
  • ・肌質の改善
  • ・体脂肪率の減少
  • ・コレステロール値の低下
  • ・性欲の回復
  • ・神経機能、心肺機能、肝機能の向上
  • ・骨粗しょう症の予防
  • ・免疫力、治癒力の改善
  • ・基礎体温の上昇

テストステロン

  • ・主要な男性ホルモン
  • ・女性にも一定量が必要

【男性の場合】

  • ・体脂肪の低下、筋力、骨密度の向上
  • ・性欲の改善
  • 男性更年期障害の症状の緩和
  • ・思考力、記憶力の改善
  • ・心臓病、アルツハイマー症の予防

 

【女性の場合】

  • ・皮膚の弾力の改善
  • ・肌質の改善
  • ・性欲の改善
  • ・骨密度改善

サイロイド(甲状腺ホルモン)

  • ・甲状腺で分泌される
  • ・全身の器官の発達と代謝にかかわる
  • ・肌質、しわの改善
  • ・髪質の改善
  • ・爪の強化
  • ・冷え性の改善
  • ・基礎代謝の向上
  • ・免疫力の強化

 

女性ホルモンをはじめとするホルモンには、若返りに貢献するさまざまなはたらきがあることがわかります。
適切にホルモンを補充することで、顔や身体の外見はもちろん、身体の機能や体質の改善も含めた、全身のエイジングケアが期待できるというわけです。

 

幹細胞治療とホルモン補充療法の組み合わせについて

ここまでで幹細胞治療とホルモン補充療法について解説してきましたが、これらを組み合わせることで、患者一人ひとりの悩みに合わせた再生医療の提供が可能となります。

 

幹細胞治療とホルモン補充療法の組み合わせによる全身へのエイジングケア効

より良い結果を目指すために、幹細胞治療にくわえ、ホルモン補充療法をはじめとする、ほかの治療方法を組み合わせるといった選択肢もあります。
このアプローチにより、体内の細胞再生が促進され、全身の健康状態の向上とエイジングケア効果が期待できるのです。
肌のハリやツヤの改善に加え、全体的な若々しさの維持にも貢献します。

 

幹細胞治療とホルモン補充療法の併用で、全身のエイジングケアを目指せる

今回は、幹細胞治療とホルモン補充療法について解説いたしました。

 

幹細胞治療は、自分自身の組織の再生効果によって、自然な若々しさをサポートしてくれることが期待できる治療方法です。
また、 ホルモン補充療法では、不足しているホルモンを補うことで、外見のみならず身体の機能まで含めた若返りが期待できます。

 

医療法人社団紘朗会 再生医療部門は、厚生労働省から認められた医療機関として、幹細胞を用いた再生医療を提供しております。*7

 

医療法人社団紘朗会 再生医療部門ではエビデンスに基づいた治療を厳選し、包括的な新しい治療方針で一人ひとりのお悩みに合わせた再生医療をご提供いたします。
最良の結果を目指すために、生物学的同一ホルモン補充療法やペプチド療法などの内服療法と幹細胞療法を組み合わせて使用いたします。

 

*7 出典:厚生労働省

 


①治療方法
ご自身の脂肪組織に含まれている幹細胞を取り出し、培養した上で、患部に局所注射又は点滴にて注入する治療法です。

②副作用リスク
脂肪採取時:内出血、腫脹、術後感染、術後瘢痕、注射部位の痛みなどを伴う可能性。
幹細胞投与時:注射部位の痛み、アレルギー反応、肺塞栓などを伴う可能性。

③連絡先
医療法人社団紘朗会 再生医療部門
東京都港区南麻布4丁目14-6 プレシャス18 5階
TEL:03-6277-4650

④費用
本治療は保険適用のない自由診療となります。

幹細胞約1億個~1億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、1億以上に満たないことがございます。
1回 250万円(税込)
3回コース 720万円(税込) (分割の場合、1・2回目 250万円 3回目 230万円)
5回コース 1,150万円(税込) (分割の場合、1~4回目 250万円 5回目 150万円)

幹細胞約2億個~2億8000万個の培養
※個人の幹細胞の培養数により、2億以上に満たないことがございます。
1回 380万円(税込)
3回コース 1,110万円(税込) (分割の場合、1・2回目 380万円 3回目 350万円)
5回コース 1,750万円(税込) (分割の場合、1~4回目 380万円 5回目 230万円)
詳細はご相談ください。

⑤入手経路
幹細胞は提携CPCにて培養いたします。

⑥効能に関する国内の承認機器・薬剤の有無
効能に関する国内の承認薬剤はありません。

⑦安全性に関する諸外国の情報
安全性に関する諸外国の報告はありません。
※重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

⑧未承認である旨
この治療で使用される薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。

⑨未承認薬・機器
未承認薬・機器には、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用はありません。

⑩再生医療等提供計画の届出

本治療は、再生医療等安全性確保法に基づき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出た上で実施しております。

厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3210146号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230187号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3240017号
厚生労働省 第二種再生医療等提供計画 第PB3230218号